初めての方は「乳がん体験記を書き始めます」にもお目通しいただければ幸いです。私の治療の概要は「乳がん治療の全容:要約版」を御覧くださいませ。
真面目な人ほどしてしまう、やってはいけない事。反省もこめて書き出しました。
1. 原因を想像して自分を責めること
「乳がん 原因」等でネット検索するのをやめましょう。乳がんになりやすい人の条件に全く当てはまらなくても、なるときはなります。例えばこんな感じです。
- 飲酒で乳がんになる確率1.6倍?お酒なんて飲まなきゃ良かった…
- 出産経験のない人がなりやすい?そんなこと言われても…
- ◯◯したからバチがあたったのかしら…
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。原因は定かでないし複合的かもしれない。何をどう反省しても状況は変わりません。考えるだけエネルギーの無駄。私はそう思うことにしました。
ただでさえ、びっくりして傷ついているのです。これ以上自分を追い込まないで!
2. 同じ病気の誰かと自分を同化したり比べること
「乳がん 闘病 ブログ」とか見てしまいますよね。でも応援していたつもりが、読むと自分の気分が落ち込んでしまったり、不安で眠れなくなってしまう時もあるので、感情の線引きが必要です。
- 芸能人の◯◯さん、ブログ更新止まったと思ったら亡くなったんだ….
- 〇〇を毎日食べてがんが消えた?私も買ってみようかな…
情報収集は良いことです。でもその人とあなたは別の個体であり、治療も回復も副作用も環境も同じではないのです。他人の体験談は「知識を増やすきっかけ」ぐらいに割り切って読みましょう。このブログもそのように読んでくださいね。
3. ずっと先の段階について心配すること
手術する場合、がんの詳細がはっきりするのは手術後です。だから術前の診断が100%確実だと思い込んでいると、治療予定に変更があった時に動揺します。人によっては、手術をしないかもしれませんし他の治療をした後で手術をする人もいます。
まずは目の前の1つのステップ(検査・通院など)を無事に終えることに専念し、終わったら毎回「1つクリア!おつかれ自分!」と褒めてあげてください。
- 抗がん剤で髪が抜けて二度と生えないかもなの?どうしよう!
- リンパ浮腫になったら治らないの?(ここで画像検索)ウワー辛そうだよ!
抗がん剤治療をしない人もいますし、リンパ浮腫は何年も後になってから出る人もいます。するのかしないのか、起きるかどうかもわからない未来の件で心配する時間があったら「治療終わったら〇〇するぞ!」のところまでスッ飛ばして想像してみてください。
4. 八つ当たりすること
以下、私が実際にパートナーや親に吐いたサイテー暴言集をお収めください…ああ恥ずかしい。
- いいねぇ!おっぱいがなくならない人は。笑っていられて!(お風呂場で、パートナーに)
- 私まだ40代なのに。歳とってる人から病気になればいいじゃんね!(病院で、高齢母に)
- なんで私なの?世の中にダメなやつ沢山いるのに!(凶悪犯のニュースを見ながら、独り言)
先行きの不安と、病気になったやりきれなさで、イライラしますよね…わかりますとも。でも鬱憤をぶつけていい理由にはならないし、愛する人にそれをしてしまったら傷つくのは自分です。(後で本気で謝りましたが、相手を傷つけてしまった罪悪感は今も消えません。)
5. いちいち謝ること
病気になったことで、家計を圧迫したり、家事ができなくなったり、付添や送迎に家族の時間を使わせてしまったり。外見も変わるので「こんな私でごめんなさい」という気持ちになります。
でも、ごめんごめんと謝り続けていると「自分が悪い」という呪いにかかってしまう気がします。「申し訳ない」という気持ちを克服し、工夫して言い換えてみてください。
- 病気になってごめんね → こんな状況だけど、あなたがそばにいてくれて心強い。ありがとう。
- 家事できなくてごめんね → ◯◯してくれて助かるよ。ありがとう。いつか倍返しするからね!
- こんな見た目でごめんね → 変わらず大事にしてくれてありがとう。パートナーがあなたで良かった。
もう一度言います、あなたは悪くないのです。謝罪少なめ・感謝多めでお願いします。
よろしければ「乳がんと言われたら【やるべき事】」もご覧ください。