乳がん体験記を書き始めます

めきゃ子
めきゃ子

私の治療の概要は「乳がん治療の全容:要約版」を御覧くださいませ。

健康診断オールAでも乳がんに

小さい頃から丈夫だった私。46歳で乳がんと告知された時は本当にびっくりしました。

論理的な思考は停止し、感情はとめどなく溢れました。どうしよう。死ぬのかな。いつからがんだったんだろう。なんで私なの。家族になんて言おう。

ネットで「乳がん 余命」と一日中検索してしまったり、ドラマでがん患者のシーンと見てザワザワしたり。街を歩けば「がんになって良かった」という本が目に飛び込んできて「そんなわけないじゃん!」と心の中で叫んでみたり。友達からの「元気にしてる?」という無邪気なメールに「元気じゃねーよ!がんだよ!」と内心毒づいたり。

見える景色が一変し、元気だったころの世界観はもう戻らないのだなと悟りました。

助けてもらう有り難さを知る

入院経験ゼロ&思考停止した私に変わって、パートナーが、入院グッズ・乳がん闘病グッズを調べまくり全て揃えてくれました。

乳腺外科の病室が足りず、移植外科の病棟に入院した事で、臓器移植の患者さんたちとの出会いもありました。彼女たちとの入院生活の中で、これまで自分がいかに無知で鈍感で、体の弱い方々に配慮なく生きてきたかを知り、愕然としました。

難病や障がいを持つ方のブログやSNSをフォローし始め、勇気をもらったり、弱音を吐く事=悪い事ではないとも教えてもらいました(その素晴らしい方々を順次このブログでご紹介する予定です)。

しかし当時の私自身は、がんと向き合うことでいっぱいいっぱい、体力的にも辛かったりして、自分から情報発信することは避けていたように思います。

乳がんサバイバーの恩送り

手術から3年経ち、今のところ再発も転移もなく、闘病前より健康的な生活を送れています。病気自体はアンラッキーな出来事でしたが、病気になって初めて知った事・大切な出会いもたくさんありました。

そのおかげで視野が拡がり、思考が変わり、人の痛みや苦しさを感じ取ろうと努力できるようになり、何より自分に優しくなりました。がんという病気が、私をバージョンアップしてくれました。「がんになって良かった」のだと思います。

最近になって「ああすればよかった・しなければよかった」「あれは早く買えばよかった」等、冷静に思い返すことがあります。Pay It Fowardとして、それらを少しずつネットの海に流していきたいと思います。

もちろん病状や体質、環境が一人ひとり違うので、このブログで書くことは、私の身に起こったこと・私が考えたことのみに限られます。

でも1つでも、誰かの参考になったり、気持ちが楽になるきっかけになれば幸いです。

Nobody Fights Alone. ひとりじゃないよ。

乳がん体験記は、シリーズ「丈夫過ぎる女が乳がんになった話」にて公開しています!

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