リアル『いぶり暮らし』

燻製は「買って食べるもの」だと思っていました。特別な機械や材料、難しい手順があり、素人が手を出してはいけない「職人のもの」もしくは「アウトドアのベテランさんたちのもの」というイメージでした。そのイメージを変えたのは1つの作品でした。

今日は私たちが燻製を始めたきっかけと、やってみた感想についてお届けします。

きっかけはマンガだった

我が家が燻製器を購入したのは2018年。マンガ『いぶり暮らし』を読んだことがきっかけでした。読むたびに「うまそ~」と思いながらも、「でも燻製器買うの面倒だわ、高いし」と諦めていました。本格的な燻製器の購入って素人にはハードル高いんですよね…

そんなある日、我が家でよく使っている通販サイトを見ていたところ新富士バーナーの『ソト(SOTO) 燻家 スモークハウス』なる、段ボール製でお手頃な燻製器を発見!お住いの地域によりますが、家電量販店では800円くらいで売られていることもあります。

実際どうやるの?に答えるわかりやすい動画もあります(引用:YouTube @shinfuji10120)

この値段だと失敗してもダメージは少ないし、段ボールだから処分も簡単だよね、ということで早速ポチリ。ちなみに煙の調節可能、屋根から燻製出し入れ簡単なログハウス型の燻製器も販売されています。進化が止まらない!

燻家はよくばりさんに最適

さて、我が家で使っている「燻家」、公式サイトの使い方を見ると「吊るす」か「金網にのせる」かの二択になっています。最初はビビりながら説明通り、食材をセットして挑戦しました。これは簡単、行ける!と分かったときのことです。

めきゃ子さんが吊るし用に側面の穴が三段になっていることに注目。「100均で串と網を買ったら複数段できるよね?」…確かに。燻家は上から見ると正方形、一辺が23cm。早速われらの味方ダイソーで確認したところありました!

燻家はその高さを生かし、自分で串・網を追加して複数段で燻すことが可能です。下段の燻り加減を確認するには上段を外さなければいけないので、「下段→長時間燻るもの」「上段→軽く燻るもの」というセットをおすすめします。

酒飲みの味方、砂肝

素人の私が思い浮かぶ燻製は「ソーセージ」や「ナッツ」(酒飲みの発想)ですが、ネットで調べてみると、皆さん様々な食材に挑戦されていることを知りました。その中でも気になったのが「砂肝」。でも砂肝って下処理が…簡単な方法がないか調査開始!

砂肝ってお手頃価格だしコリコリ食感が酒に合うから大好きなのですが、銀皮処理の面倒くささがネックでした。今のところ私のベストはとあるブログで読んだ半日で完成する方法。ざっと説明するとこんな感じです。

  1. 砂肝に塩をまぶして少し置いたあと、水洗いし、中火で沸騰するまで煮る
  2. 醤油2:酒1、ブラックペッパー、すりおろしにんにく、ローリエ適量を沸騰後、冷ます
  3. 適当にカットした砂肝と、先ほど作った漬け汁をビニールへ入れて冷蔵庫で1時間
  4. 砂肝をさっと洗い、水気を切って乾かす

砂肝を茹でるとカットしやすくなり、かつ燻製時の火の通り加減も気にしなくて済みます。なんと素晴らしい!半日となってますが漬け込み具合はお好みなので時短可能。我が家は水分を切るのに、夏場使っている卓上扇風機を使用してます。

基本乾いていれば何でもいける

燻製する食材は基本的に乾いていれば何でもいけます。例えば海鮮も、水気を切って少し風に当てて乾かせば美味しく燻されます。ただし、要加熱の食材は燻製だけで火が通りきらないこともありますので、下処理の際に軽く茹でたりチンしたり工夫が必要です。

最初のうちは「乾いているもの」「そのまま食べられるもの」から挑戦すると安心。まずは燻製器と食材を持って、煙が発生しても迷惑のかからない場所へ移動します。室内で挑戦したこともありますが、換気扇下でも家じゅうが燻されちゃうのでおすすめしません!

食材によりますが30分~1時間ほどで完成!

燻製を調理して旨さ倍増

渾身の砂肝燻製動画を撮り忘れるという不覚…。それはさておき、完成した燻製は出来立てを食べるという楽しみと、持ち帰ってひと手間加えると旨さが倍増します。例えば燻製砂肝とマッシュルームでアヒージョは最高です。

オイルが飲み物になっちゃう旨さです。バケットに吸わせて食べるのも美味しいですよね~止まらない!オイルで再加熱した砂肝はシャッキシャキの食感とふんわり燻香が楽しめます。万が一オイルが余ったら炒め物に再利用しても美味しいです。

手軽に始められる段ボール燻製、畳んで持ち運びできてもちろん超軽量ですので、機会があれば是非お試しください。『いぶり暮らし』の作中には燻製に関するヒントがたくさんあります。マンガも是非読んでみてください。

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