2017年春、我が家にやってきた猫『うしお』。2人と1匹でのんびり暮らしていましたが、2019年冬にパートナーのめきゃ子が乳がん治療のため入院することになりました(詳細は「丈夫過ぎる女が乳がんになった話」をご参照ください)。
尻メガネとうしお、ふたりきりのお留守番は初めてでした。当時を振り返ると、私にはうしおと話したり遊ぶ余裕がなく、不安で寂しい思いをさせてしまったなと反省しています。その時の様子をお伝えしたいと思います。
1日目と2日目
2019年12月16日、めきゃ子の入院当日。しばらく会えなくなるため、めきゃ子が話しかけながら丁寧にブラッシングしてあげました。私は既に余裕がなく、忘れ物がないか家の中を走り回っていました。そして帰ってきたのは夜でした。
うしおはうちに来て2年半経っていましたが、臆病がゆえにまだあまり懐いていませんでした。めきゃ子が一晩いないことはたまにありましたけれども、私の固い表情から何かを察したのか、突然足の間に入って背中を向けました。
翌17日、私は午前中仕事へ行き、午後は手術付添でした。手術は予定よりも時間がかかり、帰宅は夜10時過ぎ。うしおはかなり不安だったようで、帰るなり足の間に入って横倒しになりました。朝からずっとお留守番で疲れたよね…たくさん撫でてあげました。
3日目
18日、私は朝から仕事へ行き、夜病院へ。担当医からお話を聞き、この日も帰りが少し遅くなりました。めきゃ子が帰ってこない…私の帰りも遅い…うしおが異変を感じたようです。遠慮猫で普段は人のものには乗らないのですが、突然めきゃ子の枕に乗りました。
4日目と5日目、そして6日目
19日、歩けるようになっためきゃ子と一緒に、病院の食堂で夕飯を食べました。私の帰りが遅い時も、自動給餌器でうしおはきちんとごはんを食べていました。この給餌器にはカメラもついているので、アプリからいつでも様子を確認できます。
20日、連日の留守番で朝からだだをこねるうしお。同じ椅子に無理やり乗って横倒しになり、太ももに背中をぴったりくっつけて寝たフリをしています…きっと会社にも病院にも行かずに、家にいてほしいんだよね…。
21日、めきゃ子が入院してから初めての週末。病院へ行くため早起きすると、やはりそばから離れないうしお…。めきゃ子がいなくなった理由が分からないうしおは、ただただ不安で、私がいなくならないように見張っているようでした。
7日目
22日、めきゃ子の退院日は未定です。朝は少しうしおとゆっくり過ごしてから病院へ行きました。帰宅後、自動給餌器のカメラから見えない場所にクリスマスの用意をしていると、微妙に邪魔しに来るうしお。終わったところを見計らい、足の間に入りました。
8日目
前日にドレーンを抜いためきゃ子、24日に退院することが決まりました!私たちのお留守番も今宵が最後となります。私がウキウキしているので、うしおもご機嫌です。時間はあったのに全然かまってあげられなくてごめんね、うしお。
9日目
24日、午前中には退院なのでバタバタ用意していると、うしおの姿が見えなくなりました。どこだろう?と思ったら枕元に座っていました。きっとめきゃ子のことを思い出しているんだよね…さみしいよね。でも今日帰ってくるよ!
帰ってからは写真の通り、うしおはめきゃ子にべったりです。きっとうしおは、私の不安を察してそばにいてくれたのだと思います。ムッツリだけどこころ優しき猫、うしお。このあと、数か月にわたりめきゃ子の闘病を支えてくれました。