乳がんと言われたら【やるべき事】

めきゃ子
めきゃ子

初めての方は「乳がん体験記を書き始めます」にもお目通しいただければ幸いです。私の治療の概要は「乳がん治療の全容:要約版」を御覧くださいませ。

前回の記事「乳がんと言われたら【やってはいけない事】」の続編です。

1. 弱音は吐くべし

ただでさえ「病気になって申し訳ない」のに「弱音を吐いてさらに相手を困らせたくない」などと思っていませんか。

優しい人、真面目な人ほど、心配をかけまいと「大丈夫」「頑張る」と言ってしまう傾向があると思います。

「治療に向けて体を休める」それが今のあなたにとって最優先のはずなのに、様々な事情で休めない場合もありますよね。つまり日常を維持しているだけでもうすでに頑張っている状態。その上、気丈に振る舞いすぎると、疲弊してしまいます。

疲れが溜まると、今まで押し殺してきた感情が思わぬタイミングで爆発してしまうことも。だから「怖い」「辛い」「悲しい」「腹立つ」を上手に吐くことは大事です。

頼れる人が身近にいる人は

不安って、脈絡もとりとめもなく浮かんできますよね。それを吐き出す準備をします。

当時のめきゃ子
当時のめきゃ子

おっぱいがなくなったら、温泉にいけなくなるのかな。治療のお金どうしよう。保険あったっけ?リンパ浮腫が怖い、飛行機のれなくなるの?就活どうしよう。面接はかつら?勤務中帽子はだめなの?

頭に浮かんだことをそのまま言うと相手も混乱してしまいますので、まずネガティブ案件をリストアップをしましょう。いくつかの要素が関連していても同じ項目としてまとめず、できるだけ分解してください。

そして1項目ずつパートナーと検証してみると良いです。何が不安なのか具体的にわかると、サポートしやすいし、辛い気持ちを共有しただけで楽になったり。パートナーの一言で急に視野が開けたり。

一度に1つずつであれば、お話もしやすいのではないでしょうか。聞いてくれたら、都度「ありがとう、楽になったよ」これで、なんとなく前向きな雰囲気でお話が終われます。

誰にも頼れない時は

親やパートナーが「いかなる愚痴も言えない」タイプ(毒親・DV等)で、身近に相談できる人がいないなら、SNSで匿名アカウントをつくって、弱音を吐いてみるのもありだと思います。

人それぞれ状況が違うので、アドバイスを鵜呑みにはできませんが、似たような悩みや不安がある人達と繋がれると孤独はなくなります。

私自身は、治療中は乳がんのコミュニティには入りませんでした。同じ乳がんといっても、手術が全摘か部分摘出か、乳房再建手術をするかしないか、抗がん剤するかしないか、本当に様々です。知識もないまま、どれが自分のケースにあてはまるかもわからず、ただ情報量に圧倒されてしまったというのが正直なところです。

入院中は同室の方々の影響もあって、難病患者さんのコミュニティに参加したり、車椅子インフルエンサーの方々のSNSをフォローし始めました。同じ病気でないので距離感も保てたし、精神的にかなり支えられました。ネットなら素敵な人達と簡単に繋がれるんだ!と感動したのを覚えています。

2. 知識を得るべし

検査や治療に関する用語の理解

闘病記は参考になるものの、やはり個人差があるので、まずは包括的な情報をまとめたサイトを見ることをおすすめします。

用語を正しく理解していれば、主治医から説明があった時に理解しやすくなりますし、質問もできるようになります。ただし、自分のケースに当てはまらない事や、ずっと先の段階の事まで勉強してしまうと、情報量に圧倒されるので、1つ1つがいいと思います。

例えば、次回の検査について「どんな検査で何がわかるのか」「結果によって治療の選択肢がどうなるのか」ざっくり予習しておく等です。

患者家族向けの本を自ら読む

私が入院していた病院の休憩コーナーには、付添やお見舞いに来た人たちのための、がん患者の家族向けの情報がたくさんありました。

大切な人ががんになったらとかがん患者に言ってはいけない言葉集とかですね。

こういう情報は、自分を俯瞰して見るのにとても役立ちました。何をされたくないのか、何を言われると傷つくのか。何をされると楽なのか。それらが第三者の手によって明確に書かれていて「そうそう、わかるわかる」と、いちいち共感し、心強かったのを覚えています。

のちに「がん患者に言ってはいけない言葉」を実際に言われた時の心の準備・反応マニュアルとしても大いに役に立ちました。

残念なことに、想像力や知性が足りずに配慮のない言葉が口から漏れる人、ゴシップ目当てで根掘り葉掘り聞いてくる人、わざと傷つけるような事を言いこちらの反応をみて喜ぶ変態など、色んな人がいるものです。

そんな人に出くわした時、「どうしてそんなこというの(怒)!?」と感情的にならず、「いま〇〇なので、そういうことを言われると大変傷つきます。必要時はこちらから情報提供しますので、それまでそっとしておいてもらえませんか」と冷静な切り返しができるようになります。

以上、ご参考になれば幸いです。ではまた!

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