フォークリフトの世界へようこそ

世の中には謙遜して「運動神経が悪い」とおっしゃる方がいます。でも「運動神経ゼロ」は異次元なのです。

アーチェリーという競技の根幹を揺るがす一枚

大げさではなく本気で運動神経ゼロの私が、フォークリフトを運転するという夢を叶えるべく、奮闘した時の体験を紹介します。

フォークリフトの運転は資格が必要

長く勤めたブラック企業を退職した後、「今度こそホワイト企業に就職したい…」と思った私の目に留まったのはIKEAでした。求人によると、セールスは日本語以外の言語を話せること、ロジスティックはフォークリフトの運転ができることが有利なようです。

工場や市場の映像で見かけるこの車両がフォークリフト

私が運転したい1トン以上の運搬が可能なフォークリフトは、自動車学校で免許を取得できるわけではなく、運転技能講習を受講し「修了証」を取得する必要があります。フォークリフトの種類や資格については工場求人さんの記事をご参照ください。

高い棚の上の荷物も動かすことができるリーチフォークリフト

いざ、運転技能講習の申込へ

フォークリフトの資格は年齢制限なし(但し実務は18歳以上)、普通自動車の運転免許無でも取得可能です。ネットで検索すると各都道府県で複数箇所、運転技能講習を実施しています。東日本では雪の影響で冬季実施しないところが多いので要注意です。

こちらは一例。取得済みの免許により学科や実技の時間が変わります。
普通自動車免許所持者はA、一般的に学科1日、実技3日という日程になります。

年末に退職してすぐ申し込みましたが、1月2月は既に予約でいっぱい、仕方なく3月予約となりました。申込には受講料(場所により、2万5千~4万前後+テキスト代)と、修了証をもらうための写真が必要になります。

初日の学科終了後、試験が行われます。申込の際に配布されるテキストが厚さ2㎝くらいある本格的なもので、正直読んでも???という内容です。私は事前にアプリで勉強していったので、10分くらいで解くことができました。バランスよく網羅されていて素晴らしいアプリです!

60人中女性2名、運転スキルがないのは私だけ…

初日の学科が終わり(学科試験の結果は全日程終了後に通知)、2日目からの実技は10人1グループで1台のフォークリフトを運転します。私を含むフォーク初心者たちが集まる10名は、教官2名付のグループでした。既に1トン以下を業務で運転している人たちは教官1名です。

車体は可愛いけどパワフル、ぐいぐい運びます。

受講者60名のうち、日常的に車を運転していないのは私一人でした。女性は2名、私以外の1名は大型トラックの長距離運転手さん、荷物の積み下ろしでフォークリフトを使うため他県から来たとのこと。ほとんどの方は会社からの指示で資格取得に来ています。

実際どんなコースを走るのか気になる方は、チワワかけごはんさんの動画が参考になりますのでどうぞ!細かな点検動作なども収録されていてありがたいです。私が参加した講習所は屋外で、3月は特に防寒対策必須でした。夏に受講される方は熱中症対策も必須です。

撮影不可の教習所が多いのでありがたい!(引用:チワワかけごはんさん)

普通自動車や大型トラックを運転される方ほど、はじめは苦戦するようです。フォークリフトは前輪駆動で、狭い場所でも荷物の取扱ができるよう、ハンドルを少し切るだけで大きく旋回できる構造になっています。実技1日目の午前中はこの感覚に慣れる練習をします。

みなさまのおかげで一発合格!

残る日程は実際に荷物を持ち上げる動作、荷物を持ったまま走行、所定の位置に荷物を戻す練習を繰り返します。スペシャルに下手な私のため、既に運転できる方々が練習時間を譲ってくださいました😿午前2時からの勤務後に参加している工場や市場の皆様の優しさに癒されました。

実技試験は、指定コースを2分半で走行します。教官は30秒、受講者は平均2分で回ります。2分半を過ぎても減点されるだけです。逆に慌てると点検動作や重大ミスを犯しやすいので、時間は気にせず淡々と1つずつこなすことが大事です。

実技試験終了後、名前を呼ばれた場合は、学科・実技の追試を受けることになります(日程・費用は受講先による)。幸いにして私は一発合格できました!呆れずに教えてくださった教官、一緒に練習した若く礼儀正しく優しい皆様、本当にありがとうございます。

修了証は後日郵送で届きます
タイトルとURLをコピーしました