初めての方は「乳がん体験記を書き始めます」にもお目通しいただければ幸いです。私の治療の概要は「乳がん治療の全容:要約版」を御覧くださいませ。
入院した翌日に手術のバタバタ
てっきり入院→数日体調を整え→手術、と思っていたので「入院した翌日に手術がデフォルト」と知りビックリしました(このパターンが結構多いみたいですね)。手術前日は検査、検査、検査で本当に走り回る忙しさ。「ちょ、まてよ。心の準備が…」とボヤく暇もなく…
手術前日のタイムライン
- 10:00入院病棟:書類手続き
担当看護師さんから「入院診療計画書」を元に、治療内容について再度説明があるので確認→同意のサインをしました。
この時に「入院中にしてほしい配慮」などを聞かれました。医療スタッフが共有する患者データベースに登録されるというので「もしもの事があったら意思決定者は親ではなくパートナーである」ことを再度伝え、その場で記録してもらいました。(この行為がいかに重要だったか後で思い知らされます。詳細は「乳がん体験記⑤ 手術後〜退院編」)
- 12:00歯科:口腔内検診
全身麻酔でチューブを口から気管内に挿入するので、歯がグラグラしてないかなど口腔内の状態を検査します。
- 13:00乳腺外科:超音波検査+胸にマジックペンでガイドライン
超音波で胸のしこりの位置を確認しながら、緑色のペンで丸や線を描いていました。
- 14:00作業療法センター:リハビリの説明
リハビリ科の医師の問診と作業療法士さんから説明があります。まだ切ってもいないのにリハビリの説明?と思っていたら、手術前の体の可動域の確認でした。腕を挙げたり、上体をひねったりしてその距離や角度の計測です。
握力検査では握力計の針が振り切って計測不能になるアクシデント…怪力ですみません。
- 15:30入浴:わずか10分
手術前だし、術後数日間はお風呂に入れないのだから、丁寧に洗いたかったのですが…次の検査の時間が迫っていて+先生が描いたマークを消さないようにと、そっとシャワーで流すだけに。
看護師さんから「空いた時間で入浴を済ませておいてくださいね」と言われたものの、検査の合間には、麻酔科の先生やら、薬剤師さんやら、乳がんの遺伝子検査をしている教授やらが代わる代わる書類を手にやってきて、全然チャンスがありませんでした。
- 16:00核医学病棟:センチネルリンパ節シンチ フチン酸投与
乳腺外科でマークされたあたりに注射をして、1時間くらい安静にして待った後、撮影です。
めきゃ子乳がんの手術前に行う検査です。注射した薬がリンパ節に集まることを利用して、腋の下のリンパ節がどこにあるかを調べる検査です。
手術中にこのリンパ節をとって、転移があるかどうかを確認するためです。
- 18:00夕飯
この時間になってやっと同室の皆さんと自己紹介。お腹が空きすぎているため
まずい健康的な病院食もめっちゃ旨い!しかし足りない! - 20:00主治医から手術の説明
仕事帰りのパートナーに同席してもらい、「手術説明同意書」を元に主治医から説明を受け、サインしました。この時点では「ステージ0、10年生存率99%」でしたが、後から診断が変わりました。
入院時に用意したもの
乳がんグッズって街なかの実店舗で見たことないですよね?かといって郊外の介護用品店に買い物に行く時間の余裕もありませんでしたし、病院の売店はセレクションが残念で、在庫に不安があったり、おまけに高い。
どうしよう…何を買えばいいのかもわからない…
がん告知以来ショックで思考停止してしまった私に代わり、冷静でリサーチが得意なパートナーがオンラインで全て準備してくれました。
普段は「同性カップルだから得をしている」と感じる機会はあまりないのですが、この時は本当に「パートナーが女性で助かった…」と思いました。
それらを実際に使用した私の感想を乳がん闘病グッズ【入院・手術編】でまとめましたので、どうぞご参考にされてください。
次回は「乳がん体験記④ 手術当日編」です。ではまた!