スーパーで「あかりをつけましょ ぼんぼりに~」が流れる季節になりました。
3月3日はひなまつり!
今日は我が家の雛人形について紹介したいと思います。
ひなまつりって…
尻メガネ家のひなまつり
私のひなまつりの記憶、それは母が誰かからいただいた男雛と女雛を5月まで放置し、「片付けないと娘が行き(嫁ぎ)遅れるんだよね」と言いながら、ひなあられをむさぼり喰う映像です。あとは女雛の首が時々転げ落ちて怖かったこと。
ご馳走やお菓子が食べられるわけでもなく、自分が大事にされるわけでもなく、ただ気持ち悪い人形が飾られて片付けられるだけでした。形式や風習にこだわる昭和世代の名残みたいで、自分にとってうれしいものではありませんでした。
日本人形嫌いのめきゃ子
パートナーのめきゃ子は雛人形が大嫌い。この時期、各地で何気なく飾られる人形を見るたびに凍り付き、本当に辛そうです。お店のディスプレイ、病院内、様々なところにあるため、避けて通ることの方が難しいくらいです。
普段は大好きな温泉旅行も、この時期、かなりの確率で雛人形が設置されていて、めきゃ子は遭遇するたびゾッとしています。伝統行事を重んじる、あるいは何かやらねばという義務感なのか、あまり本質と関係なく飾りつけだけ行うところが多いです。
女の幸せって?
同性と一緒に暮らすようになって気づいたことはいろいろあります。その中でも最たるものがひなまつりかも知れません。それまで全然考えたことは無かったけれど、ひなまつりって女の幸せは男に嫁ぐこと、それが健やかな成長、という意味ですよね。
男に嫁がなかったら健やかじゃない?と難癖つける気はありませんが、幸せはいろいろな形があると思います。親はめきゃ子のことを受け入れてくれたけれど、飾るのは男雛と女雛…何も考えていないのか、わざとなのか、複雑な気持ちになります。
自分が嬉しくなることはやりたい
女雛×女雛だったら
なるべく気にしないよう過ごしても、日本はイベントもので溢れています。先日ダイソーに行ったら、やっぱりひなまつりのグッズが並んでいました。日本人形ではないので、めきゃ子がパチリと写真におさめてました。
私自身は伝統行事が嫌い、というわけではありません(あまり興味はないけれど)。本来の形とは少し違うかも知れないけれど、自分が嬉しくなることはやりたい、と考えています。そういうわけで「女雛と女雛のかわいい人形を探そう」と考えました。
ありそうでない
一番簡単なのは、男雛と女雛の組み合わせのセットを2つ入手後、自分で組み替える方法です。でもその方法だと1セット分が不要になってしまいます。勿体ないですし、男雛×男雛の組み合わせをシェアしてくれる人はなかなか探せないでしょう…
ネットでもあれこれ探してみましたが、既製品として販売しているところは見つかりませんでした(2017年当時)。う~ん難しいかも…と思いながら楽天を見ているときに、手作りされている方のお店を見つけました。
断られる覚悟で相談
楽天で見つけた『かわいいわんこのおはなやさん』というお店。「相談したいことがあれば遠慮なくお問い合わせください」と書いてありました。断られることを覚悟のうえで、相談のメッセージを送付。するとすぐにお電話いただきました。
それにしても反応が速い!早速、女雛と女雛の組み合わせで製作可能か相談したところ、「大丈夫ですよ!」とあっさり快諾。私が注文した際は時期的にまだ早かったので、色の好みなどもあれば対応できますとおっしゃってました。
自分を愛でることの大切さ
実は初めての…
考えてみると、見ず知らずの方に「私、同性パートナーと暮らしてます」とお話したのは、これが初めてでした。問い合わせフォームから連絡して、まさか電話がかかってくるとは思わず、気が動転しましたけれど、本当に丁寧に対応いただきました。
初めて打ち明けた家族・友人以外の方に、びっくりされることなく、拒絶されることなく、一顧客として対応いただけたことは幸運だったと思います。最初の対応がそうではなったら、「もう二度と誰にも話したくない」と思ったかも知れません。
とってもかわいい雛人形!
そして届いたのがこちら!色違いの着物を着たシェリーメイが並んで座っています。さすがギフトの専門店さん、まわりの飾りも丁寧に作られていて、バランスも良くとてもきれいです。大きさが分かるようペンと一緒に撮影、コンパクトで飾りやすいです。
こちらのお店、ディズニーのかわいいぬいぐるみを使ったギフトが揃っております。ひなまつりの人形も、ミッキーたち、三人官女や五人囃子が揃ったものなどなど、たくさんありますのでお時間のある方は是非覗いてみてください。
今の時期は特に人気で、しばらくおまかせ品以外のオーダー(特注など)は受付されていないそうです。お時間に余裕があり、特注希望の方は、一度オーナー様にお問い合わせください。
心地よいものを増やす
当時は事務所でひとり勤務をしていたので、会社着で手配しました。中身を確認し、再び包み、自宅へ持ち帰ってめきゃ子にプレゼントしました。洋風のお部屋に飾っても違和感のない、スタイリッシュな雛人形、喜んでくれました!
自分の心地よい人、場所、時間を、自分が増やしていくことって大事だと思います。昔は誰かが自分にくれるものだと思ってましたが、自分で手に入れることが、より価値があると今は感じます。ひなまつりを機会に1つ増やせました!