牛渡川・丸池様散策記

数年前、パートナーのめきゃ子が「秋田のどこかにきれいな湧き水があるというNHKのドキュメンタリーを見た。行ってみたい」と言いました。調べてみると、秋田の少し下、山形県にある牛渡川と丸池様であることが分かりました。

尻メガネ

NHKの『動画で見るニッポンみちしる』で紹介されたのは2005年。めきゃ子、よく覚えていたね～！今回は2016年に私たちが牛渡川と丸池様、そして庄内地方の散策したときの話を紹介したいと思います。

事前調査、そして出発

場所を確認したところ、秋田と山形の県境。山形県飽海郡遊佐町（あくみぐんゆざまち）であることが分かりました。遊佐町のホームページを見ると、湧き水で有名な場所のようです。肝心のアクセスを調査したところ、思った以上に遠い！どうやって移動するか思案しました。

私たちは車を持っていないので公共交通機関を利用します。新幹線利用で新潟経由というのもかなり大回りな感じがしたので、仙台から本荘（秋田）行の高速バスを利用して吹浦へ行くことに決めました（※2023年1月現在は土日祝に1日1便のみ運行、4月以降はダイヤ改正あるようです）

高速バスに乗車してすぐにからあげを貪り食いながら酒を飲むアラフィフ。残念ながらコロナウィルス流行後は飲酒禁止になりました（飲食もできる限りお控えくださいと明記されてます）。途中、夏スキーで有名な月山が見えてきました。

吹浦に到着…と思ったら直線道路の途中でした。あれ？吹浦は？？google mapで確認したところ、バス停から牛渡川までは結構距離があるようです。「ま、歩けば着くでしょう」とてくてく歩き出す二人。こういうときも二人だと心強いです。

バス停から駅、駅から牛渡川を目指して歩くこと30分、看板が見えてきました。更に進むと牛渡川に到着！ドキュメンタリーで紹介された梅花藻もちょうど咲いていました。澄み渡る川…ここまで来て本当に良かったです。

これぞ清流！

牛渡川を渡った先、山に少し入ったところに丸池様があります。湧き水だけで満たされているため、底に沈んだ木々は腐らず、透明度が高い池です。この神秘的なあお…自分の語彙力のなさを恨みます！見る角度で色が変わる神秘的なスポットです。

底から湧き続ける水

吹浦駅に戻りながら地図を見ていると、海の近くに十六羅漢岩という石彫を発見。地元漁師を供養するため19世紀に僧侶が彫ったものなのだそうです。長い年月、波や雨風にさらされながらも、今この時代に生きる自分が目にしているのはとても貴重な出会いに思えました。

吹浦駅から日本海側を電車で南下、今夜の宿は新潟の県境に近いあつみ温泉です。酒田駅で特急いなほに乗り換えれば1時間、羽越本線でそのまま南下すれば1時間半で到着します。駅から温泉街までは徒歩30分程度。私たちは途中のAコープで夜のおやつを買い込みました。

楽天トラベルで予約したのは温海温泉萬国屋！温泉街に流れる素敵な川沿いに歩いていくと見えてきました。思っていたより大きな宿…入り口が遠い！いっぱい汗をかいたので早速温泉に浸かり、食事の前に一杯飲みながらひとやすみしました。

部屋に次々運ばれる美味しい料理たち…部屋食ってのんびりできますよね～。嬉しくてバクバク食べていたら睡魔に襲われ、デザート前に力尽き、畳の上で大の字になって寝てしまいました。仲居さんがやってきたときにびっくりして跳ね起きるという失態…。

朝の温泉とご飯を満喫し、宿を出てぶらぶら歩いていると、川むかいの高台にばら園を見つけました。6月はばら園まつりが開催されており、にぎわっていました。ばらを眺めながら歩いていると、奥の方に鳥居があるのを見つけました。

鳥居に近づいてみると、山頂に向かって道が続いています。ばら園の先には温海嶽という山があり、麓にある登山道と、この参道が途中で繋がります。これは行ってみたい！と思いましたが帰りの電車が…次回の楽しみに。

あつみ温泉駅に到着後、発車まで時間があったので海を散策しました。すると不動岩大鳥大神と書かれた鳥居を発見。こちら、隠れた絶景スポットとして地元の方は知ってらっしゃるようです。高台から海を覗くと…

牛渡川と丸池様の透明度もすごかったのですが、あつみ温泉付近の海もすごかった！日本海側でこの色の海が見られるとは思っていませんでした。魚が泳ぎまわる姿もはっきり見えます。寄り道ってこういうことがあるから楽しいです。

あつみ温泉から電車で鶴岡へ移動、市内の商店街や神社を見て回りました。朝、あんなに食べたにも関わらず昼食にとんかつを食べるめきゃ子。そして高速バスに乗り帰路につく前にサイゼリヤで爆飲みするめきゃ子！最後まで楽しく過ごしました。

めきゃ子がドキュメンタリーを覚えていたおかげで、様々な絶景を見ることができました。めきゃ子ありがとう！交通手段を考えたり、美味しいものを探したり、ちょっと寄り道したり、旅にはたくさんの楽しみがあります。今度は山に登るぞ～！

尻メガネ

宿泊先によっては送迎プランなども用意されています。
上手に利用すれば、より旅を楽しめます。
春に向けて今から旅の準備をしましょう!